宗祖日蓮大聖人 第744遠忌御報恩お会式大法要
11月9日(日)12時~ 東京教区布教師 芹澤寛隆上人のご法話
★ 法要後、本堂にて「マジシャンナオ」さんによるマジックショーがあります!お楽しみに!
「艮(うしとら)の廊(わたりどの)にて 尋ねさせ給へ必ず待ち奉るべく候」 =霊山浄土への導き= 『波木井殿御書』
人生最後を迎える時、最も不安なのは「死後自分はどうなるのか」ではないでしょうか。その時「霊山浄土へ来られたなら、その入り口である北東の方角の渡り口で日蓮をお呼びなされ、必ずそこでお待ちしておるから」。このように明確に行き先が示されたなら、どんなに大きな安らぎが得られることでしょう。ただただ日蓮聖人を信じて懐へ飛び込んで行けばよいのです。
「死に様は生き様」。安心して人生の最後を迎える確信を得ることは、法華経信仰に身を任せたいい生き方につながるのではないでしょうか。「波木井殿御書」弘安五年(一二八二)聖壽六十一歳 於身延
この書を与えられた波木井実長公は大聖人に身延の寺領を提供し、日夜給仕に勤められました。本書は大聖人ご入滅の六日前に書かれたと伝えられています。ご一生を振り返り、最後に波木井公に謝辞を述べ、死後身延に墓所を建てること、さらに後から来る弟子信徒に霊山浄土で待つことを約束して結ばれています。 =霊山の契り=
日蓮大聖人は一切衆生、私たちの生命を輝かせんがために艱難辛苦(かんなんしんく)のご生涯を通し法華経お題目の唱題下種に励まされました。「お題目をお唱えし、法華経の教えの如く生きる方は、現世安穏にして必ず日蓮が本佛釈尊、皆さんのご先祖様のお住まいになる霊山浄土にお連れしましょう」とお約束して下さっています。それには、また「ご信心によるべく候」とも申されています。
弘安五年十月十三日辰の刻 武州池上宗長邸にて御題目の声静かに響き渡る中「法華宗の沙門・上行菩薩日蓮大聖人」は化を霊山浄土に移されました。(聖壽六十一歳 於池上)
いま日蓮は去る建長五年四月二十八日より今年弘安三年十二月に至るまで、二十八年が間また他事なし。
ただ南無妙法蓮華経の五字七字を日本国の一切衆生の口に入れんと励むばかりなり。これすなわち母の赤子の口に乳を入れんと励む慈悲なり。
涅槃業に云く一切衆生の苦を受くるは是如来一人の苦なり等云々、日蓮云く一切衆生の一切の苦を受くるはことごとく是日蓮一人の苦と申すべし。
このお言葉は、日蓮大聖人のすべての行動と思いを代表するお言葉でしょう。
今こそ私たちは御題目を日々お唱へし、多くの方へもお唱えしていただき、子たち、孫たちにもお題目を唱えて続けてもらう唱題下種の菩薩行の実践、共栄をもって日蓮大聖人への鴻恩に義することが
お会式を迎える私たちの務めです。






