母の日報恩感謝法要
伊豆伊東法難会法要
5月11日(日) 正午より
慈しみ---世界にこの命は一つだけ、故に全ての命は尊い
宗祖日蓮大聖人伊豆御法難会・母へ感謝の祈り!
=親の心子知らず=
父母の御恩は今初めて事あらたに申すべきには候わねども、母のご恩の事、殊に心肝に染みて貴くおぼえ候。親は十人の子をば養えども、子は一人の母を養うことなし。・・佛の云く、『父母は常に子を念へども、子は父母を念わず』。・・・日蓮が心中に第一と思う法門なり。「父母に御孝養の意あらん人々は法華経を贈り給うべし。」
=刑部左衛門尉女房御返事=
宗祖日蓮大聖人は伊豆伊東に御流罪に処せられた二カ年、肉体的にも、精神的にも常にお側にいて支えてくれた船守弥三郎夫妻を「過去に法華経の行者にてわたらせ給へるが、今末法に船守の弥三郎と生まれ替わりて日蓮をあわれみ給うか。・・・日蓮を内々にてはぐくみ給ひしことは日蓮が父母の伊東川奈というところに生まれかわり給うか。」と、報恩感謝をお述べになられている。
=老いて後思い知るこそ悲しけれ、この世にあらぬ親の恵みに=
親が健在の時は「頑固おやじ」「うるさいお袋」とつい愚痴を呟いていました。それが自分も年を重ねてくると、厄介と思っていたその親から受けた愛情、存在の重さ、誰も受けたことのない慈愛に気付かされます。お釈迦様、日蓮大聖人ですら「未だ父母への孝養足らず」と何度も何度も懴悔しておられます。ましてや私たちにおいておや。このお言葉よくよく肝に銘ずべし!
先の御文章の刑部左衛門尉女房という方は、尾張の住民で日蓮大聖人を大変慕っておられた女性でした。この女性が亡き母の十三回忌に当たることから、御供養のためにと沢山の供養の品々を大聖人の元へ送られたことへの御礼状の一説です。
日蓮大聖人は、父母への恩を語り「教主釈尊が父母孝養のために説かれたのが法華経である。日蓮も母上にかけた苦労を悔い、その償いと報恩は法華経による供養より他になし」と申されています。宗祖日蓮大聖人が伊豆法難から感得されたのは、仏法者(法華経に出会い、お題目をお唱えする縁を戴いた私たち)の務めは日々日々の生活に「四恩」(国家の恩・衆生の恩・父母の恩・仏祖三宝の恩)を報ずる生き方です。日蓮大聖人にとって伊豆法難は『感恩報謝』の思いを深めさせた艱難辛苦の感得でした。
まずは法華経の蘇生の力を私たちに下さった日蓮大聖人、そして私たちに生命と身体(生きる、生かされる喜び、幸福)を下さった母に命の蘇生力、お題目をお唱えし報恩感謝を致しましょう。
● 手作りカーネーションを献花致しましょう。
● 当日、「一言感謝のお手紙」の用紙に書いて奉納致しましょう。